オシャレな街並みを楽しもう異人館の歩き方

オシャレな街並みを楽しもう異人館の歩き方

兵庫県神戸市で有名な観光といえば異人館巡りです。神戸市の異人館エリアは大きく分けて2つあり、北野通りとオランダ坂の上に集中しています。一つひとつ特徴のある異人館がたくさんありますが、その中でも特に有名で人気のある3つをご紹介します!

唯一の煉瓦造り「風見鶏の館」!

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風見鶏の館は、三宮駅から北に15分程歩いた場所にあります。神戸市に現存する異人館の中では唯一の煉瓦造りの建物であり、赤い煉瓦と周りの木々の緑とのコントラストが美しいです。そんな風見鶏の館は、1904(明治37年)にドイツ人貿易商であるゴッドフリート・トーマスの自邸として建てられました。建築の設計をしたのはドイツ人の建築家であるゲオルグ・デ・ラランデです。ネオ・バロック様式を基調とした建築で、外観はドイツ風のデザインですが、内装には所々に19世紀末~20世紀初頭にかけての新しいアール・ヌーヴォー様式が見られます。
風見鶏の館は、神戸市を象徴する建物の一つであり、特に館の屋根の上の風見鶏は多くの人に愛され、観光ガイドブックやパンフレットの公式デザインとしても用いられています。1978年に国の重要文化財に指定された風見鶏の館は、阪神淡路大震災のときにほぼ全壊するという被害を受けました。修復には1年8ヶ月程の月日がかかりましたが、元の建材を70%以上使用し、元の姿に限りなく近い状態で保存されています。そのため、今でも重要文化財としてその姿を留めています。煉瓦造りで、他の異人館よりも一際存在感のある風見鶏の館を是非訪れてみてください!

淡いグリーンの「萌黄の館」!

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萌黄の館は風見鶏の館に隣接しているので、異人館巡りをする時はセットで訪れることをおすすめします。萌黄の館は、1903(明治36)年にアメリカ合衆国総領事ハンター・シャープの邸宅として建てられました。外観にはコロニアル様式が施され、いかにも西洋の街やおとぎ話の中に出きてそうな、絵に描いたような可愛らしい建物です。萌黄色である淡いグリーンが名前の由来となっています。家の前の楠の木も特徴的です。1944年からは神戸電鉄の社長である小林秀雄が取得し、1978年まで自宅として居住していました。その後、1980年に「小林家住宅(旧シャープ住宅)」という名称で国の重要文化財に指定されました。
萌黄の館は、豪華な装飾が特徴的で、張り出し窓であるベイウィンドウやモザイク装飾の階段があります。暖炉の炉の上部や側面の飾枠であるマントルピースもお洒落なデザインとなっており、全体的にこだわりの強い建物です。阪神淡路大震災では、3本の煙突がすべて崩壊し、外壁にも亀裂が入る被害がありました。1年かけて修復されましたが、落ちた煙突の1本は今もそのままの姿で展示されています。2階のベランダからは神戸市街を一望することができます。当時の人が見ていた景色を眺めに訪れてみてください!

異人館の中でも大人気「うろこの家」!

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うろこの家は、神戸市の異人館の中でも最も高い場所に立地しているため、急な坂の上にあります。異人館の中では一番といってもいい程人気の異人館です。うろこの家は最初に公開された異人館でもあり、神戸のシンボルといえる存在感を持っています。1905(明治38)年頃、神戸旧居留地に、外国人向けの高級借家として建てられました。その後、大正時代になって現在の場所に移築されました。建物の外壁はすべて天然石で飾られていて、そのスレートが魚のうろこに似ているということで「うろこの家」と呼ばれています。兵庫住宅百選にも選ばれている美しさであり、重なり合う天然石は光の加減や見る角度によって違う美しさを放ちます。館内のインテリアもそのまま残されていて、外観から内装まで、まさに高級住宅というようなデザインで、異国情緒が溢れています。アール・ヌーヴォ建築様式で造られていて、3階の塔からは神戸市街と港を一望することができます。坂の上に佇むヨーロッパの古城のような厳かな雰囲気を醸し出し、異彩を放っているうろこの家は、異人館巡りでは欠かせません!

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